椎茸の商品力アップでブランディング

ハウス6棟で栽培をしています 現在のハウス8棟での栽培ですが、倍増を考えています。

農家プロジェクトは、石川県内の農家と当社が深くつながり、そして農家と当社のお客様をつなごうというものです。

こんにちは。「未来を見つめる農家プロジェクト」の推進役を任されている、インターン生・金沢学院大学3年の谷口稀保(たにぐち きほ)です。次のインターン生は決まりましたが、まだまだ私は頑張りますよ~

~ 農家プロジェクト:日本一のすき焼き屋さんに認められた椎茸~

 シリーズの 16回目は、能登の旅 2ヶ所目は、のとっこ さんです。

ひらみゆき農園の平さんに「すぐ行けるところがいいよね」と、「じゃあ、私の車のあとついてきてね」(すっごく行動が早い!!)と、椎茸を作っている上野さんを紹介していただくことになりました。

ウインカー出されたので、先回りして入っていくと上野さんの表札。
椎茸の栽培のハウスの前。
到着したと思い、話を聞こうとすると「別の上野じゃない?」と言われてしまいました。なんと目的の上野さんの親戚の方でした。

平さんに連絡すると、「いったい、どこいっていたの!?」(笑)って言われて恥ずかしかったですね。はい。

上野さんを紹介していただいて、そこで平さんとは、お別れしました。

お話を伺ったのは、奥様の上野朋子さんです。

平さんは、代表の上野誠治さんと同級生ですが、朋子さんとのほうが仲がよくて、連絡も朋子さんに直接取ったらしく「すぐいいよ!」と返事をいただいたそうです。

■ 椎茸とキクラゲ

上野さんの会社は、農事生産組合法人のとっこです。のとっこでは、菌床シイタケときくらげを栽培しています。

みなさんは、きくらげに生があるのを知っていましたか?
私は、乾燥したものを戻して食べるのが当たり前だと思っていた、きくらげに「生」が存在するなんて!

生キクラゲ

生キクラゲ

生パスタや、生タピオカ、生ハムなどが人気ですから、あれば絶対人気になりますよね!
生きくらげ!!(もしかして私だけが知らなかっただけなのか…?)

私は、生きくらげ食べてはいないのですが、社長が食べてました。おいしかったんでしょうね~。(ハイ、美味しかったですよ。 By 社長)
社長からは、この生を細く、長く刻んで麺の代わりにする料理があると教えてもらいました。

しかし!

残念なことに生きくらげは、収穫したての時期じゃないと食べられない貴重なものなんだそうです。私も食べてみたいです…!

来年、みなさん!
のとっこさんの生きくらげ!ぜひぜひ!食べてみてください!

■ 今半バージョンの椎茸

生きくらげだけが売りではないんですよ。のとっこさんの生シイタケには驚きです!スーパーに並んでいるシイタケと比べても一目瞭然!
なんと肉厚なのでしょう!

生キクラゲ

この厚さ、大きさを見てください

私の家では、のっとこさんのシイタケを醤油で丸ごと焼きました。シイタケの味が、濃いんです!とってもおいしかったです。

のとっこさんの生シイタケどうやらただものではなさそうです…。
新しい品種のブランド名は「天恵菇(てんけいこ」。直径7cm以上、1ケ70g以上という基準で旨味が従来の3倍、雑味が1/3の優れもので、なんとあの!今半!

皆さんご存じですか!?
東京の日本一のすき焼きといわれている「今半」です!
そこにあの肉厚のシイタケを卸ているんだそうです。

実は「今半サイズ」なるものが存在しているらしく、そのサイズは小さめだけど、傘が閉じていて、肉厚なものという風な基準があるそうです。大きさは、何センチくらいというのも決まっているのかもしれませんね。

慰安会でのスナップ

今半での慰安会でのスナップ

最初は人形町の本店だけだったのが、今ではいくつもの支店に卸していて、たくさん注文が入ってくるそうです。忙しいけれどうれしい限りだとおっしゃっていました。

またこの「天恵菇」の規格外は、「天恵菇家族」という名前で、地元のファンづくりに役立てています。

■ ジレンマ

あとは、普通に中央市場にも卸しているのですが、他の農家の方のシイタケとも一緒に販売されるため、どのシイタケが「のとっこ」の作られたシイタケなのかわからなくなってしまうそうです。JAでまとめてしまうため、自分たちで作ったものという特徴が、伝わらなくなってしまいます。

しかしすべてを自分たちだけでしてしまうとなるとJAから、今まで借りていたものが、借りられなくなったり、設備や機具の面でも不便なことが起こってしまうんだそうです。

菌床ブロックは6万5千個あります

菌床ブロックは6万5千個あります

しょうがないけれども、今は、JAの力を借りないとどうすることもできない。
自分の事業がどこまで大きくなるのかも、事業継承ができるのかもわからないのにJAから自立してしまうと逆に大変になるかもしれないなどと、懸念されていることがたくさんありそうでした。

また最初は、某スーパーにも卸していたのですが、やめたらしいのです。
小売りの販売価格の決定権はスーパー側にあって、自分たちの希望の価格で売るわけにもいかず、また自分たちが配達を直接しなければならないとか、その他のコストが大変だった。と言われていました。

上野さんご夫婦と右は当社の社長

上野さんご夫婦と右は当社の社長

代表の旦那さんとは、能登に行った際はお逢いすることができなかったのですが、その後すぐの白山市の六星さんのイベントで、松本の社長と一緒にお会いすることができ、わずかながらもお話を交わすことができてうれしかったです。

今回、車に乗ってから初めての遠出でした(まだ二年目なので)。あそこまで行くのは、やっぱりすごく時間がかかりました。
ですが、二つの農家さんに出会えて、貴重な体験もさせていただいて、とても楽しい時間でした。