
不作だったからこそ、人の温かさと自然に生かされていると・・・
農家プロジェクトは、石川県内の農家と当社が深くつながり、そして農家と当社のお客様をつなごうというものです。
こんにちは。「未来を見つめる農家プロジェクト」の推進役を任されている、インターン生・金沢学院大学3年の谷口稀保(たにぐち きほ)です。次のインターン生は決まりましたが、まだまだ私は頑張りますよ~。
~ 農家プロジェクト:世界農業遺産の能登で無農薬栽培
シリーズの 15回目は、能都町のブルーベリー農家・ひらみゆき農園さんです。
今回は、奥能登の旅と題しまして能都町の「ひらみゆき農園」と「のとっこ」さんと同じ日に訪問させていただきました。7月9日の少し曇った空でした。まず最初にお伺いしたのは「ひらみゆき農園」平美由記さんです。
■ GOOD TIMING! 梅の収穫
ブルーベリー農園を見させていただく予定だったのですが、私が少し早くついてしまったこともあり、梅の収穫をお手伝いさせていただきました。初めての農作業体験でした!

梅の実取りのお手伝いもできました
虫がたくさんいるらしく、携帯用の蚊取り線香持ち歩いて作業をするのも初めての体験でした。
梅の手入れ自体は、全然していないと言われていましたが、今回は本当にレアなタイミングで、年に一度梅を収穫する日だったのです。この梅は、平さんがイベントに出たときに、ふるまわれる梅シロップのドリンクになったり自分たちで飲むために使うそうです。
イベントの時は、梅のシロップ漬けを使ったジュースが子供さんに「おいしい」と大人気なんだそうです。
いつもはイベントや自分たちで飲むために採るだけなので少量しか取らないのですが、でも今日は私が楽しいってたくさん取りすぎてしまいました(笑)。すると平さんがその梅を買ってくれる方を、すぐFBで呼びかけていました。(なんて素早い行動力なんでしょうか!)
平さん、私のせいでお手数ばかりかけてごめんなさい。

美由記さんとお母さん
■ 今年は裏年で、不作のブルーベリー
そのあと、ブルーベリー農園の方に寄せていただきました。
7月10日の北国新聞に「能登町特産のブルーベリーが例年に比べ6割程度の不作」とでていましたが、やはり「今年は全然ならなくて…」「辛い夏です」と悩まれていました。

不作との新聞記事
私が見ても熟したものはまだ少なかったようです。

ブルーベリーの採り方
その熟したブルーベリーの見分け方&取り方は、実のついている茎が赤くなっているかどうかで見分けるんだそうです。さらに赤いものでも親指でやさしくコロッと取れないものは、まだ収穫する時ではなく、コロッと取れてしまうものが熟していると、ブルーベリー狩りに行った時のコツを丁寧に優しく教えてくださいました。
ブルーベリーは、甘くておいしいので、ついつい食べたくなりますよね。
だから鳥にも大人気なんです。私が行った時もいくつも鳥についばまれてしまっていたものがありました。鳥のくちばしの跡がはっきり残っていたんですよ!いわゆる鳥害ですね。
このようなブルーベリーを染料として使えないかということで、着物を染めたりして試行錯誤しているそうです。
平さんのFBの写真は、そのブルーベリーで染めたものです。
またブルーベリーにとって、虫はみんな天敵です。平さんも「ミノムシが多くて困ってる。」と言われていました。本当に、あらゆるブルーベリーの葉っぱや枝にくっついているんです。
私はミノムシというものを触ったことがなかったので、中に幼虫が住んでいると聞き、取ろうと思ったものの中からニュッと出てきたことを想像するとちょっと触れませんでした。 w(゚o゚)wゾク
■ 生から加工品まで手掛けます
平成22年にお父様が突然の事故で亡くなられて、畑を継いだ当初は平さん一人で作業を続けてきましたが、今は仲間ができ8軒の農家さんと提携してブルーベリーを集めて出しています。集出荷場に似た感じですね。
提携している農家さんも、皆さん無農薬で作られていますので、安心です。

ブルベリーソースとカレー
そして一年に一度は、敷いてあるおがくずなの上から新しいおがくずを敷きなおすんだそうです。敷いたおがくずも、やがては自然のものですから発酵ではないですけれど土に戻っていきます。ブルーベリーはアルカリ性の土が嫌いなんです。アルカリ性から酸性の土に戻すためにも新しいおがくずを敷く必要があるのですね。
ブルーベリーは異種配合によって育つため、ひらみゆき農園様では何百種類もある”ラビットアイ系統”と”ハイブッシュ系統”から20種類を選んで作っておられました。
生のブルーベリーは、全量完売するらしく、加工用のブルーベリーは、冷凍して販売しています。ジェラート日本チャンピオンにもなったマルガジェラートや能登ミルク、金沢の橋場町にある 茶ゆ というお店にも販売しているそうです。
嬉しいことに、ブルーベリーの変わったおいしい使い方も教えていただきました!
その名もブルーベリー酢飯!! なんと斬新な…、そして贅沢な!
ブルーベリーの皮や種は、全く気にならなくなるんです。それから、とてもきれいな紫色になるので、写真映えしそうですね。
今度、贅沢の日って決めたときは、してみようかななんて…(笑)

他の農家の方がブルーベリーを持ってきていました
平様のネット注文ページ開設したそうなので、皆様要チェックです!
https://hiramiyuki.official.ec/
■ もう一つの農菓プロジェクト
あともう一つお伝えすることは、夜舟です。ご存知の方多いと思いますが、農菓プロジェクトで行われている取り組みなんです。農家さんの作った作物と、和菓子屋さんの技術、アイディアのタイアップでおはぎを作るというものです。
なんと!平さんから、これ食べてという風に「ブルーベリーおはぎ」をいただいて、会社に持って帰って社長と分けて(取られて?)いただきました。
おいしい!ブルーベリーとおはぎってなんだかあんまりしっくりこなくて、どんな味なのかわからなかったのですが、すっごいおいしかったです。白あんとブルーベリーの相性も良くて、フルーツとおはぎって案外会うんだなって思いました。
他のタイアップには、メロンDE夜舟や金沢ゆずの香「夜舟」、桃夜舟などがあります。
農菓プロジェクトは、石川の新しい菓子文化を創り、結果として農家とお菓子業界の活性化と売上向上を図ることが目的ですので、もっと多くの農家さんや和菓子屋さん、いくいくは洋菓子のジャンルも含めて発展していくといいな~と考えています。
続いては、日本一のすき焼き屋さんに認められた「のとっこ」さんの報告です。

株式会社 松本
https://matumoto.co.jp/
株式会社松本は、食文化と歴史を少しでも多くの方に知ってもらい本物の味を味わってもらいたいと願っております。
この記事を書いているのは、金沢市・近江町市場の一角に店を構える、1958年創業の業務用食品卸会社「株式会社松本」の松本信之です。
当社では、全国でも希少となった選りすぐりの食材を仕入れ、あるいは独自に加工し、全国のホテルや料亭などの飲食業界・フードサービス業の皆様へお届けしています。
■ 私たちの仕事は、食材に“新しい価値”を吹き込むことです
料亭で供される一皿の料理。その一皿の背後には、実に多くの人の手と想いが込められています。
株式会社松本は、そうした日本の繊細な味、美しい料理を支える「食の裏方」でありながら、単なる卸売業ではありません。
私たちは、料理長とともに悩み、考え、試作を重ねながら、食材そのものの提案や新商品開発を行っています。ときには生産現場に足を運び、農家・漁師・海女さんなどの一次生産者や、食品加工業者と連携し、一貫した食材ストーリーを形にします。
「卸売業でありながら、商品企画・開発まで行う」。
気がつけば、私たちは“ファブレス企業”となっていました。
※ファブレス=“ファブ”(工場)+“レス”(ない)。つまり、自社で工場を持たない製造開発型企業のこと。
■「金沢を世界一の美食のまちに」
私たちが目指すのは、ただの商いではありません。
食の魅力を通して、金沢というまちそのものに新しい価値を創造することです。
スペインの小都市・サン・セバスチャンは、人口18万人ながら、わずか10年で星付きレストランが立ち並ぶ“世界一の美食のまち”へと進化を遂げました。いまや世界中からグルメを求めて人々が訪れています。
この「地方都市の成功モデル」を、私たちは金沢にも実現したいのです。
一緒に、新しい味、新しい価値を生み出し、金沢を世界の美食都市へと育てていきませんか?
■ お取引先の一例
嵐山吉兆様、強羅花壇様をはじめとする全国の一流料亭・レストランに加え、
地元・金沢でも、ミシュランガイドで星を獲得されているお店の多くに、長年ご愛顧いただいております。
たとえば、つば甚様、銭屋様、浅田屋様、料理小松様、エンソ様など――
“金沢の味”を支える料理人の皆様と、共に歩んでまいりました。
代表取締役 松本信之
農林水産省認定 6次産業化プランナー
フードアナリスト NO.25042013
【検討中の企業様へ】
★TEL:076-232-2355
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(株)松本の代表番号になります。
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