毎日、美味しいものを探し続けている 松本です。まずは少しばかり私自身のことをお話します。
私が保育園の時に父親が料理屋さんむけの食材を納める食材卸の商売を始めました。その為、うちの小さな店には白衣を着た板前さんやコックさんが始終出入りをしていました。
朝は暗いうちから父親は市場へ納品と仕入れに出かけ、それが終わると母親と一緒に店で接客。それから料理屋さんや旅館さんに配達とご機嫌伺いに廻っていました。今はかっこよくルートセールスなんて言葉を使いますが、ようは御用聞きですネ。
母親は夜遅くまでお客さんに頼まれた下仕事をこなし、時には自転車の後ろにうちの弟を乗せて商品を配達していました。(父親は、たぶんその時は、ラストまでパチンコという小さな玉を弾きに行っていたものと思われます。)(笑い)
もちろん日曜祭日の休みなどなく、弟と共に小学生に上がる頃からは、忙しい時には手伝いをするようになり、同じ小学校の同級生が夏休みに家族で海水浴に行ったなどと楽しそうに話しているのをいつも羨ましく思っていたものです。
父親とは学校から帰って寝るまで顔を合わせるのは怒られる時だけ。にもかかわらずグレルことなく(ほんとに・・)、ごく普通に成長し、ごく普通に学生生活を送り、ごく普通に父親の流れを継ぎ、金沢で結婚をしました。
金沢は日本海側の片隅にありながら、京都や東京と同じように何百年も続く多くの老舗が軒を並べている不思議な町です。私どもはその中の料理屋さんに食材を納めさせていただいているのですが、ある時、その多くの老舗の根底に 「おもてなしの心」 が共通してあることに気づきました。しかも、そのエキスの塊が私どものお客様、飲食サービスだったのです。
人は、どんなに嫌なことがあろうが、悩んでいようが、美味しい料理を召し上がれば、心をウキウキとさせるでしょう。明日への希望さえも湧き上がってくるかもしれません。
「芸術をのぞけばフードサービス以外に、心の琴線に触れ、感動を与える職業はない」 と気づいたのです。自分の受け継いだ仕事は、なんと素晴らしい 「感動ビジネス」 なのだろうと、心が震えてきました。
その時から、うちの店は物を売らずに感動を扱いたいと思うようになりました。 「心にガーンと応える!」 そんな商品をお届けすることを目標としています。
メーカーの代理店からお客様が心から満足できるもの、一生の記憶に残る美味しいものを届ける、お客様の購買代理店へと舵を切っていきました。
「美味しいもので、もっとお客様の笑顔を!」 が私どもの願いです。
時は流れインターネットの時代になり、多くの商品がネットにあふれていますが、まだまだ、本物の、真っ当な仕事をした美味しいものが、日の目を見ていません。
私どもは、全国の料亭の調理長さんたちの知恵と経験を通して、当社の全国にわたる仕入れルートと目利き能力をプラスし、真っ当な厳選食材を仕入れし、また、ない場合はともに作り上げて、全国の人にお届けすることを使命といたします。
一言でいってしまえば、いままでの業務用の食品問屋と同じですが、私どもには全国の農家の方、漁師の方、多くの食品工場さんとのネットワークがあります。
それぞれのお客様の希望に添ったもの。業態やコンセプトごとにセレクトした食材をお勧めし。あるいは、お作りさせていただいています。
いま 「お客様の希望に添ったもの」 とお伝えしましたが、大事なことは 「お客様の希望に添ったもの」 ではお客様は満足していただけないのです。お客様の希望を聞き、その要望に応える事は必要ではありますが、必須用件ではないからです。
お客様の声なき声を聞き取れるかどうか、本当にお客様にとって必要なことは何なのか。それが私たちの成功要件となります。「あっ、そうそう、こんなのが欲しかった」 これこそが私どもへの一番の褒め言葉でございます。
お客様とともに創り上げる、そしてスタッフの人間力を上げる。
「(お客様とともに)食を通じた感動を創造し、共有する」
Foods Impression Create Collaboration
それが私どもの企業理念です。
Development of original foods
オリジナル商品の開発
1. お客様からの声なき声をお聞きいたします。
2. 食材の提案やメニューの考案をいたします。
3. 生産者と直接交渉し食材を調達いたします。
4. 工場等と調整し生産体制を確保いたします。
5. 安心・安全・安定で笑顔をお届けいたします。