改めて気づく「日本人の優しさ・絆」

1月11日・能登町松波の能登の酒蔵・松波酒造

1月11日・能登町松波の能登の酒蔵・松波酒造 私の友達です。 でも元気です。

この度の能登地方を震源とする大規模地震により、犠牲になられた方々に心よりお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様へ、心からのお見舞いを申し上げます。
2月12日現在、23,000人を超える方々が避難生活を送っており、その安全確保と、一刻も早い復旧・復興を心から願っています。

SNSにおいて注意喚起のつもりなのか愉快犯なのかはわかりませんが、情報の混乱がある中で、偽情報が拡散し、不安が増幅されたことは残念で仕方ありませんが、このような試練の状況の中でも、日本人の優しさと支援の手が広がっていることに、深く感じ入っています。

善意の支援が時には被災者の方々に負担をかけてしまうこともありましたが、それは皆が少しでも役立ちたいという強い願いから生まれたものでした。

私の従兄弟は能美市で運送業と倉庫業を営んでおり、震災翌日から全国の仲間に支援物資の提供を呼びかけ、自社の倉庫で集め、地元の運送業者と共に被災地へ届けていました。

山と積まれた支援物資

山と積まれた支援物資・今日到着したのはバレット50枚分でした。 1月4日

「能登の人々へ支援を」という彼の一言が、多大な支援をもたらしました。支援物資が集まり、被災地のニーズに合わせての消毒薬などの必需品も含め、1m×1mのパレット400枚以上が寄せられました。

なんの見返りもなく、無償で支援物資を届けてくれた彼の仲間たちの行動は、計り知れないほどの優しさと、日本人の強い絆を象徴しています。倉庫に積まれたパレットの山を見たとき、その厚い絆と無償の愛に、私は深く感動しました。

加えて、私の母校である大阪経済大学同窓会からは、500万円という義援金を頂戴しました。この寛大な支援に対し、心から感謝申し上げます。

北國新聞2月7日22面より

北國新聞2月7日22面より

支援の輪は次々と広がっています。

金沢の「A___RESTAURANT」さんは、被災された飲食店の皆様の事業の継続・再建のためにと店舗を貸し出しすプロジェクトを始めました。

能登支援の一環として

能登支援の一環として

第一弾は輪島 ねぶた温泉「海游 能登の庄」さんで、「能登味彩」特別ディナーでした。

当日の献立です

当日の献立です

まだまだ再開の目処こそ立っていませんが、地震により温泉の湧出が止まっていたものが、先月末にはありがたいことに「また自噴してくれた」との嬉しい言葉も聞かれました。

社長と女将さんの挨拶から始まりました。

社長と女将さんの挨拶から始まりました。

再開するには、多くの問題が山積みとは思います。
しかし今回のイベントでは、避難所生活しているスタッフも一つの目標のもとに集まり成功に導いたことを糧に、顔を上げ笑顔とともに「顔晴って(がんばって)」いきましょう。

能登の刺し身盛り合わせ

能登の刺し身盛り合わせ

また、微力ながらも私達も応援させていただきたいと思っています。

視力を失いながら日本に律宗の仏教を伝え唐招提寺を開いた鑑真の伝記「唐大和上東征伝」には、『山川異域 風月同天』の記述があります。これは、“山と川は異なる場所にあっても、風と月は同じ空の下にある”という意味です。

『山川異域 風月同天』-離れていても、私たちの心は一つに繋がっています。この困難な時期に、一致団結して支え合い、共に復興への道を歩んでいきましょう。