農家プロジェクトは、石川県内の農家と当社が深くつながり、そして農家と当社のお客様をつなごうというものです。
こんにちは。「未来を見つめる農家プロジェクト」の推進役を任されている、インターン生・金沢学院大学3年の谷口稀保(たにぐち きほ)です。
~ 農家プロジェクト:独自堆肥で地力を高める土づくり~
シリーズの 10回目は、400年の歴史を紡いできた のむら農産さんです。
こんにちは!
先日、のむら農産様へお伺いしました。
お話を聞かせてくださったのは、社長さんの、野村佳史さんです。
午前中の農作業で、ものすごくお疲れのようでした。
野村さんは、昔は、車の営業をしており、昔は、話下手で、人見知りをしていた過去があったんです。
まったく今の姿からは、想像できないです…。
車の営業をしていたことが、、今でもすごく役に立っているんだと教えてくださいました。
野村さんは、金沢倶楽部の濱田様からご紹介をいただき、事前にアポイントを取ってはいたものの、見知らぬ人からの突然の訪問。
快く引き受けてくださり、ありがとうございました。
まず、のむら農産様という会社について、説明します。
会社としては、二代目だそうです。
しかし!農家としては、20代目。
ざっと計算すると、400年くらい前から続いているそうです。400年前…。西暦で約1600年ぐらいですね。
1600年というと…関ヶ原の戦いが有名ですよね。徳川家康や石田三成と同世代!
そんな時代から、続いているなんてすごい歴史です…!
■ いしかわ特産野菜かきもち
のむら農産様といえば!
やっぱり、かきもちですよね。現在、のむら農産様では、3種類のかきもちが、作られています。
◎ キノコのかきもち
珠洲市の原木シイタケを練りこんだかきもちだそうです。
◎ ごんたかきもち。
このごんたの意味は、もち米とコシヒカリの混ぜ合わせを、混多と書き、もち米が、高価な時代に、雑穀を混ぜて、かさまししたものが始まりだそうです。昔からある言葉なんですって。
◎ 野菜かきもち
石川の特産野菜を使ったシリーズです。かぼちゃ、トマト、ゆず、トウガラシ、金時草、サツマイモ、中島菜、シイタケの8アイテムがあります。
かきもちを、今では安定して製造をすることができるようになりました。なぜかというと、低温乾燥室が、のむらさんには、あるから!
以前は、温度や湿度を職人一人の感覚に頼って調節していたため、ノウハウを他の社員が共有、継承することができない状態となっていました。
ところがこの乾燥機を導入することにより、10%以上あった不良率は劇的に低くなって、職人の感覚を数値に置き換えることができたため、若手にノウハウを共有、継承することにも成功した。といいます。
でも乾燥室があっても、かきもちを作るのに1か月はかかるのです。そのほとんどが乾燥に費やされるそうです。
■ 野村さんのこだわり
安全なお米を、作っています。
化学肥料は使わず、農薬は、従来の85%に減らすという取り組みをしています。のむらさんのお米は、特別栽培米なのです。
化学肥料を使わないと、味が落ちてしまう。そのために、のむらさんの田んぼでは、稲と稲の間隔を少し広くしており、普通なら、1反から480kgとれるところ、1反、420kgほどに抑えているそうです。
間隔が広いと、おいしくなるそうです。
うるち米ともち米の、栽培時期をずらすこと。
うるち米ともち米が、交配してしまうと、それはもう困ったことになるとか…。まったく交配しないように、うるち米で使った用具とか、土とか一度、きれいに掃除してから、もち米の栽培を始めるそうです。
ものすごく手間がかかっております…
もち米は門外不出
もち米は、加工するための必要量しか作らず、もち米だけで、売ることはないそうなんです。
この写真は、堆肥です。もみ殻、米ぬか、おがくずなどから作られており、ものすごい、においがしました。
野村さんもこれ以上は、近づかない方がいいとおっしゃっていました。
いや、しかし、これがおいしさの秘密です!
最後に、野村さんが、田を見せてくれた後に、連れて行ってくれたのが、お隣の、無垢材を扱っている家具店でした。
野村さん無垢の木がとても大好きだそうで、そういう木の上で、昼寝したいとおっしゃっていました。なんとなく、その気持ちわかる気がします。
■ 今回が初めての一人での訪問でした
とても緊張しましたが、少しずつ、なれてきているかな…? と思いました。
たくさんのお話を聞けて、とても楽しい時間でした。
ありがとうございました。
次は、どこの農家さんに行くのでしょう…?
お楽しみに!