『すべてがわかる!「発酵食品」事典』に
このわた の写真が掲載されました。
「各地の塩辛いろいろ」
塩辛といえば「イカの塩辛」が代表的ですが、日本ではイカ以外の魚介類を使った珍しい塩辛がたくさんつくられています。
ここでは、その中でもとくに珍しい「酒盗」「このわた」「めふん」を紹介します。
石川県、愛知県、山口県など
からすみ、ウニとともに日本三大珍味のひとつに数えられる、ナマコの腸を原料とする塩辛。
ナマコの異称が「こ」で、その腸(わた)を使うため、
「このわた」と呼ばれるようになったといわれています。
酒の肴としてそのまま食べるのはもちろん、熱燗の酒を注いで「このわた酒」にしてもおいしくいただけます。
☆このわた☆
日本三大珍味の一つ。日本酒にぴったり!
塩以外なにも加えないからこそ、珍味に一番大切なのは「ひとの手」「ひとの心」
これが一番の秘密です。
雪が吹き荒れる極寒の時期、産卵を迎えたナマコの発達肥大した卵巣を取り出して海水で洗い、コノワタと同じように本当にうすく軽く塩をして塩辛にしたものが「生くちこ(生口子)」です。
このわたはナマコの腸を、生口子はナマコの卵巣を塩辛にしてあります。